数学教師のインフラ(English and French)ブログ
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エミリーパリに行く

【「エミリーパリに行く」の世界へ — 憧れのロケ地巡礼 第2回】Le Temps des Cerises(ル・トン・デ・セリーズ)

パリに到着したハネムーン初日の夜、私たち夫婦が選んだレストランは、Le Temps des Cerises(ル・トン・デ・スリーズ)です。

4区の静かな通りに佇む、小さくて温もりのあるビストロです。

そしてここは、ドラマ『エミリーパリに行く』シーズン3・第2話「What’s It All About…」に登場した、ファン必見のロケ地でもあります。

AI翻訳が生んだハプニングの連続!

このお店、メニューはすべてフランス語!

英語表記は一切なしという本格派で、私たちはちょっとした不安を抱えながら席に着きました。

本日のメニューについてはウェイターの方から英語で説明を受けましたが、すべてのメニューについて聞くわけにはいきません。さて、どれを注文しようか悩んでいると、妻がいきなり大爆笑しはじめました。(ウェイターの方達は英語・フランス語が堪能で、コミュニケーションが得意で、料理にも詳しく、高身長+イケメン揃いです!)

どうやら妻はPAPAGOというAI翻訳を使用していたらしく、以下の翻訳を私に見せてくれました。(左が下の写真、右がPAPAGO翻訳です)

ファイテゲン、ミンチラーなど意味不明な単語が並ぶ中、注目は「サーモンの敷石」

忘れてしまいましたが、他にも「シュシュシューの~」など、かなり笑える翻訳をしてくれました。

私はChatGPT、Google Geminiに頼りながら注文しました。

ChatGPTやGoogle Geminiはかなり正確に訳してくれるのでおすすめです。

ときどき誤訳はありますが、手書き文字も高精度で読めるので、フランス旅行では頼れる相棒になるはずです。

今回注文したのは?

さて私たちが選んだ料理はこちら。

前菜(Entrées)

・手長海老のクリスピーサラダ

・(妻の料理名は残念ながら思い出せず…)

メイン(Plats)

・厚切りサーモンのソテー(にんじんのムースリーヌ、ソテー野菜添え)

・あさりのリゾット

サーモンは表面が香ばしく、中はしっとり。

やさしい甘みのあるにんじんのムースリーヌが絶妙にマッチして、思わず笑みがこぼれるおいしさでした。

あさりのリゾットも旨味たっぷりで、フレンチの上品さと家庭的な温もりが同居する味わい。

初日のディナーにふさわしい、心に残る一皿でした。

レストランでの失敗

フレンチといえば、前菜、メイン、デザートという流れで、前菜で食欲を湧かせ、メインに繋げ、最後に甘いデザートで締めくくると思っていた私たちは、まじめに前菜2つ、メイン2つをまず注文しました。

すると、思っていたものの1.5倍くらいの量の料理が運ばれてきて、さらにバゲットが追加…

サーモンのメインには結構な量のマッシュポテトも…

明らかにフレンチの量を理解していませんでした。

普段は出されたものを全て食べる私も、あまりの量にマッシュポテトを残してしまいました…

周りのお客さんを見てみると、前菜を頼んでおらずいきなりメインから行く人も多く、ワイン+メイン+デザートといった選択をする人も多く見かけました。

一部の高級レストラン以外では、注文する順番にそれほど気にする必要はないのかなと思いました。

ドレスコードについても、他のお客さんはかなりカジュアルで、短パン、サンダルという人たちも結構おり、私たちのようにジャケパン、ワンピースといった少しフォーマルな人はほぼいませんでした。

『エミリーパリに行く(Emily in Paris)』の名シーンの舞台

Le Temps des Cerises が登場するのは、シーズン3第2話。

シルヴィーが、自身のPR会社「アガンス・グラトー」をどう運営していくかを相談する重要な場面です。

ミンディーの旧友であるニコラ(大会社の御曹司)がシルヴィーに、会社の買収について提案します。

現在のクライアントはピエール・カドーのみになっており、存続は難しいという状態であったため、その申し出を受けるかどうかを同僚のリュック、ジュリアンに相談します。

リュック、ジュリアンは、シルヴィーが進む道を応援すると言い、シルヴィーの意志を貫き通そうと提案します。

その言葉に心を打たれたシルヴィーは、ル・トン・デ・セリーズの前で3人で抱き合うという感動的なシーンです。

妻も私も、普段はおちゃらけており、空気が読めませんが、いざとなったときに頼りになるリュックのことが大好きなので、こちらのシーンはベスト5に入るくらいに好きなシーンです。

ル・トン・デ・セリーズは、エミリーパリに行くをご覧の方は、ぜひ訪れていただきたいビストロです。

まとめ

ル・トン・デ・セリーズは、エミリーパリに行くのファンであれば逃すべきではないビストロです。

ウェイターの方のサービスも素晴らしく、かつフレンチの味も最高なのでパリを訪れる人はぜひ行ってみてください!

それでは、Au revoir!

✴️ 営業時間:8:30~1:00(日曜は8:30〜1:00)

✴️ 定休日:なし

✴️ 場所:31, rue de la Cerisaie 75004 Paris

最後に、Le temp des cerieseの現在のメニューを日本語で記載しておきます。フランス語のメニューしかないので、英語・フランス語が苦手な方については、事前に翻訳しておき、何を注文するか考えておいた方が良いです。

前菜 (Entrées)

• 完璧な火入れの玉子、セップ茸のクリーム、ヘーゼルナッツ、燻製鴨胸肉添え

• ポロネギのクランブル、モルトーソーセージとコンテチーズ

• ピュイ産緑レンズ豆のサラダ、赤マグロのグラブラックス、バターナッツかぼちゃのムース

• 手長海老のクリスピーサラダ

• ブルゴーニュ産エスカルゴ 12個、バター、パセリ、ニンニク風味

• イベリコ豚のシャルキュトリー盛り合わせ

メイン (Plats)

• 鴨胸肉のスパイスワイン風味、イチジクのロースト、ピュレ添え

• 熟成リブロースステーキ、骨髄ソース、ブレゼしたスキュリーヌレタス、フリット添え

• ビストロバーガー、フリットとサラダ添え

• 赤マグロのたたき(半生)、ごま風味、アボカドとほうれん草のサラダ、ワサビコンディメント、リンゴのヴィエルジュ、ピュレ添え

• 丸ごとブルーロブスターのリゾット

• ひよこ豆とニンジンのフリカデル(ミートボール)、レッドカレーとココナッツソース、バターナッツかぼちゃのムースリーヌ、小さな野菜、フリット添え

• 仔羊肩肉のコンフィ 鴨脂風味、シードル入りクリームソース、根菜、ピュレ添え

デザート (Desserts)

• 熟成チーズの盛り合わせ、マルメロのコンフィ、サラダ添え

• プロフィットロール風カヌレ

• ヘーゼルナッツとチョコレートのタルトレット

• ブルダルー風洋梨のクランブル

• カフェ・グルマン(コーヒーとミニデザートの盛り合わせ)

• チョコレートのミ・キュイ(半焼きフォンダン)、バニラアイス添え

• クレーム・ブリュレ

ABOUT ME
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こんにちは。伊勢で数学の先生をしています。 数学を専門としながら、なぜか言葉、文化の違い、旅も大好き。 このブログでは、英語やフランス語の面白さ、そして世界各地の魅力的な異文化について、気ままに発信していきます。 少しでも「へぇ、そうなんだ!」と感じてもらい、あなたの異文化への扉を開くきっかけになれば嬉しいです。
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