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グルメ

【フランス旅行記第13回】豪華空間で味わう絶品ディナー ─ Le Train Bleu(ル・トラン・ブルー)体験記

パリ・リヨン駅構内にある名店「Le Train Bleu(ル・トラン・ブルー)」。

1901年創業の老舗で、まるで宮殿のような華麗な内装が有名なこのレストランに、フランスでのハネムーン中に訪れました。

それはまさに、優雅で最高の食事体験でした。

内装はまるでヴェルサイユ宮殿

店内に一歩足を踏み入れた瞬間、思わず息を呑みました。

高い天井には絢爛なフレスコ画、金色の装飾が壁一面を覆い、まるでヴェルサイユ宮殿の大広間で食事をしているような感覚。

窓からはリヨン駅構内のクラシックな雰囲気が差し込み、時間が止まったようなひとときが流れます。

私たちが注文したメニュー

<前菜>

カモのフォアグラのテリーヌ、バーベナの実、赤いフルーツのピクルスとブリオッシュ添え

口に運ぶと、カモのフォアグラ特有の濃厚でコクのある旨味がふわりと広がり、続いてバーベナの爽やかな香りが鼻に抜けていきます。

添えられた赤いフルーツのピクルスの酸味が絶妙で、フォアグラの脂の重さをやさしくリセットしてくれる。

一口ごとに味のバランスが変化し、クラシックなフォアグラ料理にモダンなアクセントを添えた、まさに“ル・トラン・ブルーらしい”上品な前菜。

この時点で、すでに「ここでの食事は特別な夜になる」と確信しました。

※写真左の前菜は、日本帰国後に調べたんですが、どの料理かわかりませんでした。

<メイン>

Normandy Beef Sirloin Steak(ノルマンディー産サーロインステーキ)

メインディッシュに選んだのは、ノルマンディー産のサーロインステーキ。

運ばれてきた瞬間、ジュワッと音を立てながら立ちのぼる香ばしい香りに、思わず息をのむほどでした。

ナイフを入れると、外はしっかり焼き目がつきながらも、中は見事なロゼ色。

口に入れた瞬間、柔らかさとジューシーさに驚かされます。

フランス北西部・ノルマンディー地方は牧草が豊かで、乳製品や牛肉の名産地として知られており、

その牛肉は赤身の旨みが濃く、脂の甘みがとても上品。まさに自然の恵みを感じる味わいでした。

一口ごとに深まる余韻、香り、そして満足感。

Le Train Bleuの豪華な空間で味わうノルマンディービーフは、

「食事」というより芸術を味わう時間そのものでした。

<デザート>

・Baba bouchon, arômes d’agrumes, crème fouettée vanillée(ババ・ブッション)

ババ・ブッションは、店の名物スイーツ。多くの客が注文しており、私たちの近くのテーブルにも運ばれていました。

その際、とても陽気なウェイターの方が音楽のリズムに合わせるように、フランス伝統のラム酒風味のシロップをたっぷり注ぎ、ナイフで軽快に半分にカット。

その演出だけでも一つのショーのようでした。

柑橘の香りに包まれ、バニラホイップが添えられたそのデザートは、ラムの芳醇さと爽やかな柑橘、まろやかなクリームが溶け合う大人の味わいでした。

(かなりラム酒の風味が強いので、お酒が弱い方は避けた方が良いです)

・Citron de Menton et herbes fraîches(マントン産レモンとフレッシュハーブ)

妻の注文したのは、南フランス・マントン産のレモンを使った、見た目も味も爽やかなデザート。

マントンのレモンは香りが非常に豊かで、酸味がやわらかく、甘みとのバランスが絶妙な高級品です。

この一皿は、レモンの酸味と香り、そしてフレッシュハーブの清涼感を生かした軽やかなデザート。

濃厚なメインの後にぴったりの口直しで、甘ったるさがなく、上品な締めくくりを演出してくれます。

お皿の上には、クリームやムース、ジェル状のレモンソースなどがアートのように配置され、見た目にも美しい一品。

Le Train Bleuの洗練された盛り付けセンスが光る、**「味わう芸術」**ともいえるデザートです。

雰囲気とサービス

私たちの隣には、偶然にも日本人のご夫婦が。妻同士で会話が弾み、楽しい時間を過ごせました。

日本人にも人気のレストランのようで、日本語メニューも用意されています。

ちなみに注文の際は英語またはフランス語でのやり取りが必要です。

ドレスコードと店内マナー

「ル・トラン・ブルー」は格式あるレストランですが、過度にフォーマルでなくても大丈夫だと感じました。

私は心配だったのでスーツとネクタイで訪問しましたが、ビジネスカジュアル程度で十分だと思います。

ただし、店内には帽子を被ったまま食事をしている客もおり、少し浮いて見えたので、あくまでレストランに敬意を払った服装が良いでしょう。

また、豪奢な内装、最早芸術作品とも呼べる料理、気品のあるウェイターのサービスを考えると、品のある装いで訪れることをおすすめします。

料理はまさに芸術作品

料理の見た目、香り、味、そして運ばれてくるときの演出 ─ そのすべてがアートそのものでした。

一皿一皿に込められた手間と情熱、そしてウェイターの方のプロフェッショナルな立ち居振る舞い。

五感すべてで味わう、まさに「芸術的なディナー」でした。

総評

料理、サービス、空間、どれをとっても素晴らしく、自信を持っておすすめできるレストランです。

人気店のため、訪問の際は事前予約を強く推奨します。

パリで過ごす特別な夜…

大切な人と、ぜひ「Le Train Bleu」でその魔法のような時間を体験してみてください。

✴️ 店舗情報 Le Train Bleu(ル・トラン・ブルー)

・場所:パリ・リヨン駅構内(Gare de Lyon)

・営業時間:11:15~14:30/19:00~22:30

・ドレスコード:ビジネスカジュアル推奨

・公式サイト:le-train-bleu.com

ABOUT ME
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こんにちは。伊勢で数学の先生をしています。 数学を専門としながら、なぜか言葉、文化の違い、旅も大好き。 このブログでは、英語やフランス語の面白さ、そして世界各地の魅力的な異文化について、気ままに発信していきます。 少しでも「へぇ、そうなんだ!」と感じてもらい、あなたの異文化への扉を開くきっかけになれば嬉しいです。
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