Bonjour!
昨年度、フランス語検定5級と4級を同日受験し、無事に両方合格しました。
この記事では、私が実際に使用した参考書や勉強法を紹介します。
これから受験を考えている方の参考になれば幸いです。
学習期間とスコア
今回は約2ヶ月半の学習期間を確保しました。
内訳は、5級の学習に1ヶ月、4級にシフトしてから1ヶ月半。
1日の学習時間は平日・休日を問わず、おおよそ2時間程度です。
通勤時間も有効活用して、この時間を確保しました。
ちなみに結果は次のようになりました。
<5級>
リーディング:54/60、リスニング:24/40、合計:78/100
<4級>
リーディング:46/66、リスニング:34/34、合計:80/100
なぜか難しい方の4級のほうが良いと言う結果に…
使用した参考書・問題集
(1)うっかりペネロペ 楽しく♡かんたんフランス語会話 すぐに使えるひとことフレーズ120 by アテネ・フランセ
(2) フラ語ボキャブラ ― 単語王とはおこがましい! by 清岡智比古
(3) 仏検合格のための傾向と対策 5級 by 藤田裕ニ
(4) 仏検合格のための傾向と対策 4級 by 梅比良眞史
勉強法
(1) ペネロペ
フランス語初学者向けの一冊で、1ページにイラストと短い会話文、そして簡潔な解説という構成。
イラストが可愛く、説明も平易なので、初心者でも無理なく続けられます。
私の使い方
- 音源を聴いて発音チェック
- 解説で使い方を確認
- 毎日リスニング+音読
- 暗唱練習
リスニングには、再生速度を調整できるAudipoというアプリを使用しました(無料・有料版は年間200円ほど)。
音源は結構遅いので、このアプリで1.5倍速程度にして聞いていました。
暗唱練習には、Quizletを活用。自分で単語帳を作り、日本語→フランス語の反復練習を繰り返しました。
全120フレーズのうち、8割ほどをスピーキングで使えるレベルに到達。
(なお、この本の学習は受験2ヶ月半前より少し前、半年ほど前からフラ語に取り組み始めていました。)
(2) フラ語ボキャブラ
基本的な使い方は英語の単語帳と同じです。
発音と意味を確認しながら音源を聴き、何度も音読。
ペネロペ同様、Quizletに登録してフラッシュカードで練習しました。
この単語帳には約1,500語が収録されており、仏検3~5級の範囲をカバーしているそうです。
2ヶ月半では全て覚えきれず、約800語(5~6割)を習得。
それでも4級合格には十分でした。
本来であれば、単語を覚えた後にフレーズ暗誦までやるんですが、以下の理由から検定合格後は妻にあげました。
この本のネガティブポイント
①オヤジギャグが多い…(笑)
例文に独特のオヤジギャグが多く、私にはかなりきつかったです。ただ妻に紹介するとかなりはまったらしく、今も楽しそうに覚えています。学生時代に固い英語の授業で挫折した人には、リラックスして覚えられるかもしれません。
②音源がおそらく著者本人の声
日本語部分の音声を著者が担当しており、しかも例文のギャグを本人が読んでいるため、独特の雰囲気があります。
以下、1つだけ著書から引用します。
“J’aime le goût de tes baisers. → あなたのキスの味が好き♡(キャー!)”
※音声に「キャー」は入りません。
ユーモアが合う人には楽しく学べる良書だと思います。Amazonでは星4以上の高評価です。(私には悪寒が…)
(3)、(4) 仏検対策問題集 5級・4級
文法知識がほとんどない状態から始めたため、最初はかなり苦戦しました。
他の参考書で文法の基礎を押さえてから挑戦するのがおすすめです。
とはいえ内容は非常に充実しており、出題範囲をしっかり網羅。
繰り返し解くことで、本番では安定して合格点を取ることができました。
4級は時間の都合で文法を全て終えられませんでしたが、語彙とリスニングで得点を稼ぎ、無事合格できました。
フランス語学習で気をつけたいこと
学び始めのうちは、動詞の活用などに神経質になりすぎない方が良いと思います。
フラ語は英語よりもややこしい文法が多いですが、特に動詞の変化が凄まじく多いです。
完璧を目指してもなかなか覚えられず、モチベーションが下がり挫折しやすくなります。
4~5級レベルなら、多少の間違いがあっても合格に支障はありません。
基礎を楽しみながら学び、「もっと話したい!」と思えた段階で文法を掘り下げていくのが良いと思います。
私の語学勉強の基本方針
数学教員でありながら英語を教える機会が多く、語学学習について試行錯誤してきました。
その中で得た結論を、3つのポイントにまとめます。
①目的を明確にする
語学をやっていく上で最も大切なのは継続していくことです。
目的が明確でないと、なかなか続きません。
「その言語を話す恋人をつくるのが最強の勉強法」とよく言われますが、要は「その言葉で誰かと繋がりたい」という動機が大切です。
私の場合、「自分が学んで、生徒に教えたい」という目標が原動力でした。
継続、習慣化が得意なタイプであれば、ここが希薄でも語学習得向けてやっていけると思いますが、そうでない人はこの目的の明確化をした方が良いと思います。
②4技能を意識する
特にアウトプット(スピーキング・ライティング)を意識しましょう。
資格試験だけを目的にリーディング・リスニング中心に学ぶ人もいますが、実は話す・書く練習をした方が、読む・聞く力も伸びやすいです。
なぜかということについてはかなりの文章になるので、別の機会に譲ります。
とある研究によると、理想的な学習比率はインプット3:アウトプット7だそうです。
③時間をかける
やはり最終的には「量」です。
効率を求めるのも大事ですが、語学は短時間では身につきません。
語学力=(適性)×(効率)×(時間)です。
どれか一つでも欠けると成果は出にくいと感じます。
ここまで紹介した学習法が、これからフランス語を始める方や仏検を目指す方の参考になれば嬉しいです。
それでは、Au revoir! 🇫🇷
これはCTAサンプルです。
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